2008年08月

2008年08月16日

LOVE82[欠伸]

気怠い夏の午後
君のあくびは僕に移って

ふぁー
中くらいの生あくび

猫も伸びをしながら
大きいヤツを一つ

にあーん

グラスの中のソーダ水が
ピチピチと音を立ててはじけるのを
じっと見ている縞猫のように
瞬き一つせず何も考えずに君を見続けていられたら…

熱病にうなされる子供のように
僕は迂闊にも
君に聞かれてはいけないことを
言ってしまったらしい

寝起きの僕はまだ頭がはっきりしないのだ

だが君は僕の言ったことを聞き逃しはせず
しっかり僕を咎めるのだった

ああ僕は
君の大きなあくびの中に入って
もう一度夢の続きを見たいのだ


light

kimihiro3 at 15:32|Permalink  

LOVE81[takeoff]

tree黄昏の空港

少女は
夕焼けをバックに
徐にノートをめくる

夕風に
時折なびく
栗色の長い髪

オレンジ色の夕日に
映し出される
少女のシルエットを

僕は目で描写しながら
何度も心のシャッターを
切った

網膜に
焼き付けられた
君の香りを

確かめながら

kimihiro3 at 15:25|Permalink  

LOVE80[想い出]

朽ち果てようとしている思いに
コントロールされる自分

振り払い 振り払い
前進、また前進

後ろを振り返りたいくせに
片意地を張る

『振り返っても仕方がないだろ!』って

狒曚そ亅瓩箸いΝ犹間の忘れ物
その中に包まれているセピア色の君の笑顔
僕たちの返らない日々…

いや振り返るまい
感傷や涙は自己満足に過ぎないのだから

『昨日は昨日、今日は今日』ってね

でも時々は、時の流れる気配も忘れて
感涙の湖に水没してしまえたらと
思ったりもする


statue3

kimihiro3 at 14:50|Permalink