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2010年04月02日

LOVE102[頑固親父]

僕らが子供の頃には
町内に"がんこじじい"と呼ばれる
明治生まれの気骨ある爺さんが居た

「オキヤのオヤジは恐いぞ!」
「おれもこないだ怒られたぞ」

もちろん叱られる原因は
僕らにあったのだろうが
その店で買い物をする時は
僕らは僕らなりに
その"がんこじじい"の機嫌を損ねないよう気を遣いながら
覚悟を決めて店に出向いたものだ

「おるおる」
「おれらー、この前お釣りが間違えちょったけんど、よー言わんかったぞ」
「わー、こっち見ゆーぞ!」

取り立てて用もないのに
"恐いもの見たさ"
その頑固親父と視線が合ったら走って逃げることが
一時僕らのトレンディーとなった

今はもう
その爺さんがどうなっているのか
消息も知らないが
いつの日か僕も
『昭和生まれの頑固親父』
と呼ばれるような
気骨ある人生を送ってみたい

kimihiro3 at 11:22│  
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